国内外における激動の年2006年が終わり、新しい2007年がスタートしました。
私どもの組織も昨年4月1日に、約70年間に及ぶ工業用アルコールにおける国の専売制度が終了し、日本アルコール産業株式会社としてスタートしました。

日本では発酵アルコールの用途が多様化し、食品や人の健康に用いられる分野ではより安全・安心な品質が求められるとともに、純然たる工業用の分野では出来るだけ安価なアルコールも求められております。私どもは、永年にわたって培ってきました世界最高水準のアルコール製造技術にさらに磨きをかけるとともに、コスト削減のための各種の改革に取り組んでまいります。ただアルコール原料の90%以上を海外に頼らねばならない現状だけに、品質と安定供給をいかに確保するかが、最大の使命であります。とくに昨今バイオマス・エタノールが自動車用燃料の代替エネルギーとして世界中で脚光を浴びておりますので、原料のこれからの価格・品質・量などが懸念事項であります。原料供給国の関係者の方々と密接なコミュニケーションを図り、皆様に安全で安心なアルコールを安定的にご提供できますよう努力するとともに、海外の情報を適宜ご提供させていただきます。

また本年後半以降には、弊社の株の売却開始が予定されておりますので、信頼してご購入いただくべく業績を向上するよう、社員一同更なる努力を続けてまいる所存でございますので、倍旧のご支援・ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

2007年1月1日
日本アルコール産業株式会社
代表取締役社長 西尾 直毅
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